初心者におすすめの船釣りメニュー TOP5 — 釣れる・易しい・美味しい

関東の船釣りメニュー38種類から、初心者でも釣果が見込めて調理も簡単で家族にも喜ばれる5メニューを実データで厳選。LTアジ・シロギス・マルイカ・タチウオ・コマセマダイ。

初心者におすすめの船釣りメニュー TOP5 — 釣れる・易しい・美味しい

関東の船釣り 早朝の出船風景

関東の船釣りメニューは38種類以上あり、最初の1回をどれにすればいいか迷います。本記事では、初心者でも釣果 (ちょうか: 釣れた魚の数) が見込めて、調理も簡単で、家族にも喜ばれる5メニューを、umisenの644船宿・85港の実釣果データから厳選しました。

各メニューには仕掛け図 (しかけず: 糸・オモリ・ハリの組み立て方の図)、捌く難易度、そして「よく釣れたらスーパー換算でいくら分か」まで載せています。専門用語はその場で補足するので、まったくの初心者でも読み進めるだけで「自分にもできそう」と感じられるはずです。

まず結論 — 実データで見る初心者向き早見表

5メニューを、umisenの実データ (2026-07-28時点・直近30日) で並べました。「よく釣る人」は上位10%ラインの釣果です。

順位メニューシーズン報告船宿平均的な1日よく釣る人直近最高揺れ
1位LTアジ通年78船宿約56匹約99匹243匹
2位シロギス6〜10月41船宿約73匹約122匹212匹
3位マルイカ4〜7月21船宿約25杯約44杯87杯
4位タチウオ7〜11月48船宿約28匹約45匹139匹
5位コマセマダイ通年 (盛期 春・秋)38船宿約8匹約21匹76匹

数値はumisen調べ (2026-07-28時点・直近30日の船宿報告から集計)。シーズンは関東の盛期目安。

迷ったら上から順に試すのが王道です。1位のLTアジは直近30日で78もの船宿が釣果を報告しており、関東で最も「乗りやすく・釣れている」メニューです。

1位: LTアジ (ライトアジ) — 通年OKの鉄板

「LT」とはライトタックル (Light Tackle) の略で、軽い竿とオモリで楽しむ釣りスタイル。重い道具を振り回さないので、女性・子ども・体力に自信のない方でも一日中続けられます。対象魚は食卓でおなじみのマアジ。関東では一年中狙え、まさに初船釣りの大本命です。

umisenデータで見るLTアジ (2026-07-28時点・直近30日)

  • 報告している船宿数: 78船宿 (5メニュー中トップ)
  • 平均的な1日: 約56匹 / よく釣る人 (上位10%): 約99匹
  • 直近30日の最高記録: なんと 243匹 (船宿報告ベース)

→ 平均でも約56匹。これは家族4人なら数日以上おかずに困らない数です。

なぜ初心者向きなのか

  • 底取り (そことり) だけで釣れる — オモリを海底まで沈め、そこから少し巻き上げてアジのいる層に合わせる動作。「着底→1m巻き上げ」を覚えればOK。
  • タナ (魚のいる水深) が一定 — 難しい調整がいりません。
  • 港から近い — 30分以内の浅場が中心で、揺れが小さく船酔いしにくい。

おすすめ港 (umisen調べ)

直近30日でLTアジの釣果報告が多く、稼働船宿数も多い港トップ3です。

稼働船宿30日釣果数稼働率
金沢八景6船宿 / 計13船宿130件46%
横浜港7船宿 / 計30船宿111件23%
大津漁港5船宿 / 計9船宿89件56%

仕掛けの仕組み (図解)

LTアジの基本仕掛け。片天秤を介してビシとハリスをつなぐ標準構成

仕掛けの構成 (上の図の番号順)

  • ① 竿先 — 釣り竿のいちばん先端
  • ② 道糸 — リールから出るメインの糸 (PE 1〜1.5号)
  • ③ 片天秤 (かたてんびん / 腕長30cm) — L字型の細い金属棒。ビシとハリスを物理的に離して絡みを防ぎ、魚がかかった時にアームがしなってフッキング (針掛かり) を助ける、LTアジに必須のパーツ
  • ④ ビシ (アンドンビシ40号) — コマセカゴとオモリが一体になった円筒形の道具。内部に「イワシのミンチ」を詰め、海中で振り出して魚を寄せる
  • ⑤ クッションゴム (1mm × 20cm) — 魚の引きの衝撃を吸収し、ハリス切れやバラシ (針外れ) を防ぐ短いゴム管
  • ⑥ ハリス+ムツ針2本 (1.5〜2号 / 1.5〜2m) — ムツ針は針先が内側に湾曲した形。口の端に掛かりやすく、外れにくい
  • ⑦ 赤タン (エサ) — イカの赤い切り身 (2cm × 5mm程度の小さな短冊)。船宿で配られる定番。アオイソメ (青イソメ) を使う船宿もある

ビシも仕掛けも船宿でレンタル・購入できます。完成された仕掛けが市販されているので、自分で結ぶ必要はありません。

初心者がよくつまずくポイント

Q. 「片天秤」って何のためにある?

ビシ (コマセカゴ) とハリスの間にスペースを作り、糸の絡みを防ぐためです。さらに魚がかかった時にアームがしなって針掛かりを助けます。これがないと釣りになりません。

Q. ビシとコマセの関係は?

ビシは「網カゴ+オモリ」が一体の道具で、内部にコマセ (イワシのミンチ) を詰めます。海中で竿をシャクるとカゴから少しずつミンチが出て煙幕を作り、その中にエサ付き針を漂わせてアジを誘います。

捌く難易度: ★☆☆☆☆ (とても簡単)

ゼイゴ (尾の近くのトゲ状のウロコ) を取り、頭・内臓を落とせば完成。三枚おろしも小型なら数十秒。初めて魚を捌く人の練習に最適です。

スーパー換算価値

スーパーのマアジは1匹あたり約120〜180円 (中サイズ刺身用)。

  • 平均の56匹 ≒ 約6,700〜10,100円分
  • よく釣る人の99匹 ≒ 約11,900〜17,800円分
  • 船賃7,000〜10,000円を釣果だけで回収できる水準です。しかも鮮度はスーパーと比較になりません。

LTアジの最新釣果を見る

2位: シロギス — 真夏の朝便で気軽に

「キス」とも呼ばれる細身の白身魚で、天ぷらにすると絶品。砂地の浅場で釣るため波が穏やかで、朝便 (4:00集合→11:00帰港) なら昼から家族の時間も確保できます。

umisenデータで見るシロギス (2026-07-28時点・直近30日)

  • 報告している船宿数: 41船宿
  • 平均的な1日: 約73匹 / よく釣る人 (上位10%): 約122匹
  • 直近30日の最高記録: 212匹

→ 平均73匹は数釣り (かずづり: たくさん釣ること) が楽しめる証拠。初心者でも「たくさん釣れた」を体感しやすいメニューです。

なぜ初心者向きなのか

  • 天秤 (てんびん) 仕掛けで簡単 — L字やくの字の金具でオモリとハリスの絡みを防ぐ道具。トラブルが少ない。
  • エサは船宿が用意 — 主流は青イソメ (細長い虫餌) で、船宿が当日提供してくれる。「虫が苦手」な人は予約時に「人工餌を扱っていますか」と確認するとよい (パワーイソメ等を扱う船宿もある)。
  • 浅場で揺れが小さい — 水深10〜30mで船酔いリスクが低い。

おすすめ港 (umisen調べ)

都心からアクセスしやすい港が並ぶのもシロギスの魅力。手ぶらで電車釣行もしやすいメニューです。

稼働船宿30日釣果数稼働率
横浜港5船宿 / 計30船宿140件17%
金沢八景5船宿 / 計13船宿118件38%
茅ヶ崎漁港4船宿 / 計5船宿61件80%

仕掛けの仕組み (図解)

シロギスの基本仕掛け。小型の片天秤に1mのハリスと2本針、エサは青イソメ

仕掛けの構成 (上の図の番号順)

  • ① 竿先 — 釣り竿の先端
  • ② 道糸 — リールから出る糸 (PE 0.8〜1号)
  • ③ 小型片天秤+オモリ (15号前後) — LTアジより小ぶりなL字型の天秤。オモリは丸いドングリ型。仕掛けの絡みを防ぐ役割
  • ④ ハリス (0.8〜1号 / 約1m) — 透明な細い糸
  • ⑤ 流線針 (枝バリ式2本針) — 細長い形状の針。シロギスの細長い口に合うよう設計されている
  • ⑥ 青イソメ (エサ) — 細長い虫餌。船宿で購入できる。「虫が苦手」な人は人工餌 (パワーイソメ等) を扱う船宿を選ぶとよい

竿先に天秤+オモリを付け、軽く前へ投げ (チョイ投げ)、海底をゆっくり引いて誘います。「ブルブルッ」という明確なアタリで、最初の1匹の感動を味わいやすい釣りです。

初心者がよくつまずくポイント

Q. 青イソメ (生きた虫) が苦手です…

船宿によっては「パワーイソメ」「ガルプ」などのピンク色の人工餌を扱っていたり、購入できる場合があります。予約時に「虫餌が苦手なので人工餌を使いたい」と伝えれば対応してくれます。

Q. エサのつけ方は?

青イソメは「通し刺し」または「縫い刺し」。針先から虫の口に通し、針の根元まで送り込みます。尻尾を2cmほど針からはみ出させると、海中で動いて誘いになります。船宿でやり方を教えてくれます。

捌く難易度: ★★☆☆☆ (やや簡単)

身は柔らかく小型なので、慣れれば数秒で開けます。天ぷら用の「背開き」は包丁を寝かせて滑らせるだけ。数をこなすうちに必ず上達します。

スーパー換算価値

シロギスはスーパーではあまり流通せず、あっても1匹120〜200円程度。天ぷら専門店なら数匹で1,000円超。

  • 平均の73匹 ≒ 約8,800〜14,600円分 (船賃6,000〜8,000円を上回る)
  • よく釣る人の122匹 ≒ 約14,600〜24,400円分
  • 「釣りたての白ギス天」はお店では数千円コース。家族分が一度に揃います。

シロギスの最新釣果を見る

3位: マルイカ (直結・直ブラ) — 初夏の超人気メニュー

マルイカ (標準名ケンサキイカ) は、初夏の相模湾・三浦半島周辺で大人気。アタリが非常に繊細で奥が深い釣りですが、船長やベテランが教えてくれる文化があり、初心者でも楽しめます。

umisenデータで見るマルイカ (2026-07-28時点・直近30日)

  • 報告している船宿数: 21船宿
  • 平均的な1日: 約25杯 / よく釣る人 (上位10%): 約44杯
  • 直近30日の最高記録: 87杯

→ イカは「杯 (はい)」で数えます。平均25杯でも、1杯で家族2人前の刺身が作れるため満足度は抜群です。

なぜ初心者向きなのか

  • 教えてもらいやすい — 難しい釣りゆえ、周囲がコツを共有してくれる雰囲気がある。
  • チャンスタイムがある — 群れに当たると「入れ乗り (下ろすたびに乗る=釣れる)」の連続でカゴが満タンに。

おすすめ港 (umisen調べ)

三浦半島の相模湾側に集中しています。

稼働船宿30日釣果数稼働率
葉山港4船宿 / 計7船宿44件57%
鴨川漁港3船宿 / 計15船宿35件20%
小網代3船宿 / 計7船宿26件43%

仕掛けの仕組み (図解)

マルイカの2大仕掛け。「直結」はスッテを糸に直接結ぶ、「直ブラ」は短い枝で吊るす

仕掛けの構成 (上の図の番号順)

  • ① 幹糸 (みきいと) — 透明な細い糸 (フロロカーボン4号前後)。スッテをぶら下げる中心の糸
  • ② スッテ (5〜6個) — イカ用の擬似エサ針。長さ40〜60mmの砲弾型で、本体は布巻きのカラフルな色 (ピンク・オレンジ・ブラウン・グリーン・夜光ホワイトなど)。下部に「カンナ」と呼ばれる傘状の小さな針が放射状に付く
  • ③ オモリ (30〜60号) — 仕掛けの一番下に付ける。鉛の円筒形。水深と潮の速さによって号数を選ぶ (船宿が指示)

2方式の違い

  • 直結 (ちょっけつ) — スッテを幹糸に「直接」結ぶ方式。スッテが縦一列にぴったり並ぶ。感度が高くアタリを取りやすいが、巻き上げ中に糸を緩めるとイカが外れやすい (要テンション管理)
  • 直ブラ (ちょくぶら) — 幹糸から数センチの短い「枝」を出し、その先にスッテを吊るす方式。スッテに少し遊びがあるので、多少糸を緩めてもイカが外れにくい。初心者はこちらがおすすめ

初心者がよくつまずくポイント

Q. スッテって何?普通の針と違うの?

スッテはイカ専用の擬似エサ針です。エビや小魚に似せたカラフルな本体に、傘状の小さな針 (カンナ) が付いています。エサは付けず、海中で動かしてイカを誘い、足が触れた瞬間にカンナに引っ掛けて釣ります。

Q. 直結と直ブラ、どっちを選べばいい?

初心者はまず「直ブラ」から。糸のテンション管理がシビアな直結より、ミスが許容される直ブラのほうがバラシ (釣れたイカを途中で落とすこと) が少なく、最初の1杯までが早く来ます。慣れたら直結に挑戦すると釣果が伸びます。

捌く難易度: ★★☆☆☆ (やや簡単・コツあり)

胴から内臓を抜き、軟骨を取り、皮をむくだけ。包丁いらずで手で大半が処理可能。慣れれば1杯1分。ゲソ (足) も食べられるので捨てる部分がほぼありません。

スーパー換算価値

ケンサキイカ (マルイカ) はスーパーで1杯300〜500円、刺身パックなら1杯換算でさらに高め。

  • 平均の25杯 ≒ 約7,500〜12,500円分 (船賃9,000〜12,000円に匹敵)
  • よく釣る人の44杯 ≒ 約13,200〜22,000円分
  • 鮮度が命のイカは釣りたての透明な刺身が別格。市場価値以上の体験です。

マルイカの最新釣果を見る

4位: タチウオ (天秤テンビン) — 真夏〜秋の銀の宝石

刀のように細長く銀色に輝く魚体から「銀の宝石」とも。アタリが明確で釣り味 (魚とのやり取りの楽しさ) が抜群です。

umisenデータで見るタチウオ (2026-07-28時点・直近30日)

  • 報告している船宿数: 48船宿 (※盛期は7〜11月。端境期は少なめ)
  • 平均的な1日: 約28匹 / よく釣る人 (上位10%): 約45匹
  • 直近30日の最高記録: 139匹

→ タチウオは盛期 (9〜10月) に入ると船宿数・釣果ともに跳ね上がります。秋の本番に向けて覚えておきたいメニューです。

なぜ初心者向きなのか

  • タナを船長が指示 — 泳ぐ層がよく変わりますが、船長が「○○m」と放送するのでその通りに合わせるだけ。
  • アタリが分かりやすい — 「ガツン」と竿先に明確に出る。
  • 下処理が簡単 — ウロコがほぼ無く、骨も中央の一本だけ。

おすすめ港 (umisen調べ)

東京湾の港が中心。盛期には羽田・久里浜も一斉に動き出します。

稼働船宿30日釣果数稼働率
大津漁港5船宿 / 計9船宿140件56%
久里浜港5船宿 / 計11船宿107件45%
富津漁港4船宿 / 計6船宿90件67%

仕掛けの仕組み (図解)

タチウオ天秤の基本仕掛け。弓型天秤の先に2mのハリス、針にはサバの切り身を縫い刺し

仕掛けの構成 (上の図の番号順)

  • ① 竿先 — 釣り竿の先端
  • ② 道糸 — リールから出る糸 (PE 2〜3号)
  • ③ 弓型天秤+オモリ (60〜80号) — 弓のようにゆるくカーブした金属棒。フッキング時にしなって針掛かりを助ける。下端に細長い円筒形のオモリ
  • ④ ハリス (フロロ7号 / 約2m) — タチウオの鋭い歯に切られないよう太めのフロロカーボン
  • ⑤ タチウオ針 (1〜2/0サイズ × 1本) — 大きめの1本針
  • ⑥ サバの切り身 (エサ) — 細長い銀色の短冊 (長さ7〜8cm × 幅1cm) を「縫い刺し」にする。船長が綺麗に切ってくれることが多い。水中でクルクル回らないよう「縦に真っ直ぐ」刺すのがコツ

誘い (さそい)」で竿をゆっくり上下させてエサを動かし、タチウオに食わせます。鋭い歯を持つので、釣れた魚の扱いは船宿のフィッシュグリップ (魚挟み) を使うと安全です。

初心者がよくつまずくポイント

Q. 「縫い刺し」って何?

切り身を針で3〜4回貫通させる刺し方です。細長い切り身の上端から針を入れ、波縫いするように下端まで通します。これによりエサが水中で回転せず、自然に泳ぐように見え、タチウオが食いやすくなります。

Q. タナってどう取るの?

タチウオは泳ぐ層がよく変わる魚です。船長が「水深○○m」「底から○m上」と無線やマイクで指示するので、その通りにリールでカウントを合わせます。難しいテクニックは不要で、船長の指示に従うだけで釣れます。

捌く難易度: ★★☆☆☆ (やや簡単・歯に注意)

ウロコ取り不要、内臓も少なく、3枚おろしも素直。ただし歯が鋭いので扱いは慎重に。長い魚体は半分に切ってから処理すると安全です。

スーパー換算価値

タチウオはスーパーで1切れ200〜350円、1匹分なら600〜1,200円。

  • 平均の28匹 ≒ 約16,800〜33,600円分
  • よく釣る人の45匹 ≒ 約27,000〜54,000円分
  • 1mクラス (ドラゴン) は専門店で1匹数千円。1匹で食卓1食、5匹で1週間楽しめます。

タチウオ天秤の最新釣果を見る

5位: コマセマダイ (ビシマダイ) — 関東のフラッグシップ

コマセ (撒きエサ) でマダイを寄せて釣る、関東船釣りを象徴する看板メニュー。数は多くありませんが、40〜70cm級の大物ロマンがあります。

umisenデータで見るコマセマダイ (2026-07-28時点・直近30日)

  • 報告している船宿数: 38船宿
  • 平均的な1日: 約8匹 / よく釣る人 (上位10%): 約21匹
  • 直近30日の最高記録: 76匹 (好調日の上位船)

→ 平均8匹は一見少なく見えますが、1匹が40cm超の高級マダイ。数より価値で楽しむメニューです。38船宿が扱う=それだけ関東の定番という証拠でもあります。

初心者にも勧める理由

  • 工夫が楽しめる — ハリス (針につながる糸) が8〜12mと長く、エサの動かし方に個性が出る奥深い釣り。
  • マナーとタナ取りが学べる — ベテランが多く乗るため、コマセのまき方や所作が自然と身につく。

おすすめ港 (umisen調べ)

「松輪サバ」で有名な松輪、関東随一の激戦区・大原などが上位です。

稼働船宿30日釣果数稼働率
腰越漁港4船宿 / 計13船宿135件31%
大原漁港7船宿 / 計33船宿132件21%
葉山港2船宿 / 計7船宿114件29%

仕掛けの仕組み (図解)

コマセマダイの基本仕掛け。長いクッションゴムと6〜10mのロングハリスがこの釣りの肝

仕掛けの構成 (上の図の番号順)

  • ① 竿先 — マダイ専用竿の先端 (調子は胴〜先調子)
  • ② 道糸 — リールから出る糸 (PE 3〜4号)
  • ③ 片天秤 (腕長35〜45cm) — LTアジより少し大きめのL字型金具
  • ④ ビシ (プラビシ or ステン缶 / 60〜80号) — 内部に「オキアミ」を詰める大型のコマセカゴ。海中で振り出してマダイを寄せる
  • ⑤ クッションゴム (2mm × 1m) — ★LTアジのものより明らかに太く長い★。大型マダイの強烈な引きを吸収する役割
  • ⑥ ロングハリス (フロロ3〜4号 / 6〜10m) — ★この釣りの肝★。ビシからエサ付き針までを大きく離すことで、警戒心の強いマダイにビシを気付かせず、コマセの煙幕の中にエサだけを自然に漂わせる
  • ⑦ 針1本 (マダイ針 中サイズ) — ハリスの先端に1本だけ
  • ⑧ オキアミ (エサ) — 小さなエビ似の動物プランクトン (ピンク色 / 2〜3cm)。1〜2匹を針にまっすぐ刺す。寄せエサ (ビシの中身) と同じものを針にも刺す

初心者がよくつまずくポイント

Q. なぜハリスが6〜10mもあるの?

マダイはとても警戒心の強い魚で、コマセを入れる「ビシ (カゴ)」がエサの近くにあると食ってきません。長いハリスでビシとエサを大きく離すことで、コマセの煙幕の中に「自然に漂うエサ」だけを見せることができます。これがコマセマダイ釣り最大の特徴です。

Q. 長いハリスはどう扱う?絡まない?

投入時は船べりにハリスを順序よく置いてから、ビシ→ハリス→針の順に静かに落とします。船宿の船長が必ず教えてくれるので、最初は声をかけて見てもらいましょう。完成仕掛けが船宿で買えるので、自分で結ぶ必要はありません。

捌く難易度: ★★★☆☆ (中級・大型は要慣れ)

ウロコが硬く飛び散りやすいので、ウロコ取りはポリ袋の中か水中で行うのがコツ。骨も太いので3枚おろしは少し力が要りますが、1匹を丁寧に捌く達成感は格別。鯛飯・潮汁・刺身と一尾を余さず楽しめます。

スーパー換算価値

天然マダイはスーパー・魚屋で40cm級1匹2,000〜4,000円、50cm級なら5,000円超も。

  • 平均の8匹 (40cm級) ≒ 約16,000〜32,000円分 (船賃10,000〜14,000円に匹敵)
  • よく釣る人の21匹 ≒ 約42,000〜84,000円分
  • 養殖ではない天然・釣りたての真鯛は、市場では手に入らない価値があります。

コマセマダイの最新釣果を見る

調理例ギャラリー — 釣った魚はこう食べる

「釣る」の先にある「食べる」も船釣りの大きな楽しみ。代表的な調理例を写真で紹介します。

アジは刺身・たたき・なめろう・南蛮漬けと万能。捌きやすく初心者の練習にも最適
シロギスは天ぷら一択。上品な甘みは家族から必ず絶賛される
マルイカは釣りたての刺身が別格。塩辛や沖漬けも人気
タチウオは塩焼き・煮付け・天ぷら。大型は刺身も絶品
マダイは刺身・潮汁・鯛飯・塩焼き。お祝いの席にもぴったり

メニュー選びのステップアップ早見表

下に行くほど難しくなりますが、得られる達成感も大きくなります。焦らず1段ずつ登りましょう。

ステップメニュー捌く難易度身につくスキル
STEP 1LTアジ★☆☆☆☆底取り・タナ合わせの基本
STEP 2シロギス★★☆☆☆天秤仕掛け・アタリの取り方
STEP 3マルイカ★★☆☆☆直結・直ブラの誘い、テンション管理
STEP 4タチウオ★★☆☆☆縫い刺し、船長指示のタナ取り
STEP 5コマセマダイ★★★☆☆ロングハリスのコマセワーク、大物の取り込み

よくある質問 (FAQ)

Q. 「よく釣る人の釣果」はどう算出していますか?

umisenが収集した各船宿の釣果報告のうち、1日あたりの釣果が上位10%に入る水準を「よく釣る人」としています (2026-07-28時点・直近30日)。つまり10人に1人が届く現実的な好成績の目安です。最高記録は同期間の船宿報告ベースの最大値です。

Q. 道具を持っていなくても船釣りはできますか?

できます。ほとんどの船宿が竿・リール・仕掛けのレンタルや販売を行っています。予約時に「レンタル希望」と伝えれば手ぶらで参加可能。LTアジならレンタル料込みの船宿も多くあります。

Q. いちばん最初に選ぶべきメニューは?

LTアジが王道です。通年狙え、港から近く揺れが小さく、umisenデータでも78船宿が報告する最も釣れているメニュー。平均56匹という釣果も成功体験に最適です。

Q. 釣った魚を捌くのが不安です。

★1つのLTアジから始めるのがおすすめです。ゼイゴと頭・内臓を落とすだけで、三枚おろしも小型なら数十秒。魚を捌く練習として最適で、回を重ねるごとに上達します。

Q. 船酔いが心配です。どのメニューが安心ですか?

港から近い浅場で釣るLTアジとシロギスが、揺れが最小で安心です。予約時に「初めてで船酔いが心配」と伝えると配慮してくれる船宿がほとんどです。詳しくは船酔い完全攻略をご覧ください。

まとめ — 初心者の最適スタート

「初船釣り → LTアジ」が王道です。umisenの実データ (2026-07-28) でも、78船宿が報告・平均56匹という関東トップクラスの釣れ具合。釣れて、楽しくて、美味しく、しかも捌きやすい。慣れてきたら シロギス → マルイカ → タチウオ → コマセマダイ とステップアップしましょう。

  • まず1回目: LTアジで「底取り」と「タナ合わせ」、そして魚捌きの基本を覚える
  • 夏の朝便: シロギスで数釣りと天秤仕掛けに慣れる
  • 奥深さを味わう: マルイカ・タチウオで誘いの技術を磨く
  • ロマンを追う: コマセマダイで関東船釣りの王道と大物を体感する

仕掛けはどれも船宿でレンタル・購入できます。不安があれば予約電話で「初めてです」と伝えてみてください。多くの船宿が初心者を快く迎えてくれます。

次回は 当日の流れと服装船酔い対策 も合わせてどうぞ。

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本記事の釣果数・船宿数・おすすめ港は、umisenが関東85港・644船宿の釣果情報を収集・集計したデータベースに基づきます (umisen調べ / 2026-07-28時点・直近30日間)。釣果は天候・潮・時期により変動します。