初心者におすすめの船釣りメニュー TOP5 — 釣れる・易しい・美味しい

関東の船釣りメニューは38種類以上あり、最初の1回をどれにすればいいか迷います。本記事では、初心者でも釣果 (ちょうか: 釣れた魚の数) が見込めて、調理も簡単で、家族にも喜ばれる5メニューを、umisenの644船宿・85港の実釣果データから厳選しました。
各メニューには仕掛け図 (しかけず: 糸・オモリ・ハリの組み立て方の図)、捌く難易度、そして「よく釣れたらスーパー換算でいくら分か」まで載せています。専門用語はその場で補足するので、まったくの初心者でも読み進めるだけで「自分にもできそう」と感じられるはずです。
まず結論 — 実データで見る初心者向き早見表
5メニューを、umisenの実データ (2026-07-28時点・直近30日) で並べました。「よく釣る人」は上位10%ラインの釣果です。
| 順位 | メニュー | シーズン | 報告船宿 | 平均的な1日 | よく釣る人 | 直近最高 | 揺れ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | LTアジ | 通年 | 78船宿 | 約56匹 | 約99匹 | 243匹 | 小 |
| 2位 | シロギス | 6〜10月 | 41船宿 | 約73匹 | 約122匹 | 212匹 | 小 |
| 3位 | マルイカ | 4〜7月 | 21船宿 | 約25杯 | 約44杯 | 87杯 | 中 |
| 4位 | タチウオ | 7〜11月 | 48船宿 | 約28匹 | 約45匹 | 139匹 | 中 |
| 5位 | コマセマダイ | 通年 (盛期 春・秋) | 38船宿 | 約8匹 | 約21匹 | 76匹 | 中 |
数値はumisen調べ (2026-07-28時点・直近30日の船宿報告から集計)。シーズンは関東の盛期目安。
迷ったら上から順に試すのが王道です。1位のLTアジは直近30日で78もの船宿が釣果を報告しており、関東で最も「乗りやすく・釣れている」メニューです。
1位: LTアジ (ライトアジ) — 通年OKの鉄板
「LT」とはライトタックル (Light Tackle) の略で、軽い竿とオモリで楽しむ釣りスタイル。重い道具を振り回さないので、女性・子ども・体力に自信のない方でも一日中続けられます。対象魚は食卓でおなじみのマアジ。関東では一年中狙え、まさに初船釣りの大本命です。
umisenデータで見るLTアジ (2026-07-28時点・直近30日)
- 報告している船宿数: 78船宿 (5メニュー中トップ)
- 平均的な1日: 約56匹 / よく釣る人 (上位10%): 約99匹
- 直近30日の最高記録: なんと 243匹 (船宿報告ベース)
→ 平均でも約56匹。これは家族4人なら数日以上おかずに困らない数です。
なぜ初心者向きなのか
- 底取り (そことり) だけで釣れる — オモリを海底まで沈め、そこから少し巻き上げてアジのいる層に合わせる動作。「着底→1m巻き上げ」を覚えればOK。
- タナ (魚のいる水深) が一定 — 難しい調整がいりません。
- 港から近い — 30分以内の浅場が中心で、揺れが小さく船酔いしにくい。
おすすめ港 (umisen調べ)
直近30日でLTアジの釣果報告が多く、稼働船宿数も多い港トップ3です。
仕掛けの仕組み (図解)

仕掛けの構成 (上の図の番号順)
- ① 竿先 — 釣り竿のいちばん先端
- ② 道糸 — リールから出るメインの糸 (PE 1〜1.5号)
- ③ 片天秤 (かたてんびん / 腕長30cm) — L字型の細い金属棒。ビシとハリスを物理的に離して絡みを防ぎ、魚がかかった時にアームがしなってフッキング (針掛かり) を助ける、LTアジに必須のパーツ
- ④ ビシ (アンドンビシ40号) — コマセカゴとオモリが一体になった円筒形の道具。内部に「イワシのミンチ」を詰め、海中で振り出して魚を寄せる
- ⑤ クッションゴム (1mm × 20cm) — 魚の引きの衝撃を吸収し、ハリス切れやバラシ (針外れ) を防ぐ短いゴム管
- ⑥ ハリス+ムツ針2本 (1.5〜2号 / 1.5〜2m) — ムツ針は針先が内側に湾曲した形。口の端に掛かりやすく、外れにくい
- ⑦ 赤タン (エサ) — イカの赤い切り身 (2cm × 5mm程度の小さな短冊)。船宿で配られる定番。アオイソメ (青イソメ) を使う船宿もある
ビシも仕掛けも船宿でレンタル・購入できます。完成された仕掛けが市販されているので、自分で結ぶ必要はありません。
初心者がよくつまずくポイント
Q. 「片天秤」って何のためにある?
ビシ (コマセカゴ) とハリスの間にスペースを作り、糸の絡みを防ぐためです。さらに魚がかかった時にアームがしなって針掛かりを助けます。これがないと釣りになりません。
Q. ビシとコマセの関係は?
ビシは「網カゴ+オモリ」が一体の道具で、内部にコマセ (イワシのミンチ) を詰めます。海中で竿をシャクるとカゴから少しずつミンチが出て煙幕を作り、その中にエサ付き針を漂わせてアジを誘います。
捌く難易度: ★☆☆☆☆ (とても簡単)
ゼイゴ (尾の近くのトゲ状のウロコ) を取り、頭・内臓を落とせば完成。三枚おろしも小型なら数十秒。初めて魚を捌く人の練習に最適です。
スーパー換算価値
スーパーのマアジは1匹あたり約120〜180円 (中サイズ刺身用)。
- 平均の56匹 ≒ 約6,700〜10,100円分
- よく釣る人の99匹 ≒ 約11,900〜17,800円分
- 船賃7,000〜10,000円を釣果だけで回収できる水準です。しかも鮮度はスーパーと比較になりません。
2位: シロギス — 真夏の朝便で気軽に
「キス」とも呼ばれる細身の白身魚で、天ぷらにすると絶品。砂地の浅場で釣るため波が穏やかで、朝便 (4:00集合→11:00帰港) なら昼から家族の時間も確保できます。
umisenデータで見るシロギス (2026-07-28時点・直近30日)
- 報告している船宿数: 41船宿
- 平均的な1日: 約73匹 / よく釣る人 (上位10%): 約122匹
- 直近30日の最高記録: 212匹
→ 平均73匹は数釣り (かずづり: たくさん釣ること) が楽しめる証拠。初心者でも「たくさん釣れた」を体感しやすいメニューです。
なぜ初心者向きなのか
- 天秤 (てんびん) 仕掛けで簡単 — L字やくの字の金具でオモリとハリスの絡みを防ぐ道具。トラブルが少ない。
- エサは船宿が用意 — 主流は青イソメ (細長い虫餌) で、船宿が当日提供してくれる。「虫が苦手」な人は予約時に「人工餌を扱っていますか」と確認するとよい (パワーイソメ等を扱う船宿もある)。
- 浅場で揺れが小さい — 水深10〜30mで船酔いリスクが低い。
おすすめ港 (umisen調べ)
都心からアクセスしやすい港が並ぶのもシロギスの魅力。手ぶらで電車釣行もしやすいメニューです。
仕掛けの仕組み (図解)

仕掛けの構成 (上の図の番号順)
- ① 竿先 — 釣り竿の先端
- ② 道糸 — リールから出る糸 (PE 0.8〜1号)
- ③ 小型片天秤+オモリ (15号前後) — LTアジより小ぶりなL字型の天秤。オモリは丸いドングリ型。仕掛けの絡みを防ぐ役割
- ④ ハリス (0.8〜1号 / 約1m) — 透明な細い糸
- ⑤ 流線針 (枝バリ式2本針) — 細長い形状の針。シロギスの細長い口に合うよう設計されている
- ⑥ 青イソメ (エサ) — 細長い虫餌。船宿で購入できる。「虫が苦手」な人は人工餌 (パワーイソメ等) を扱う船宿を選ぶとよい
竿先に天秤+オモリを付け、軽く前へ投げ (チョイ投げ)、海底をゆっくり引いて誘います。「ブルブルッ」という明確なアタリで、最初の1匹の感動を味わいやすい釣りです。
初心者がよくつまずくポイント
Q. 青イソメ (生きた虫) が苦手です…
船宿によっては「パワーイソメ」「ガルプ」などのピンク色の人工餌を扱っていたり、購入できる場合があります。予約時に「虫餌が苦手なので人工餌を使いたい」と伝えれば対応してくれます。
Q. エサのつけ方は?
青イソメは「通し刺し」または「縫い刺し」。針先から虫の口に通し、針の根元まで送り込みます。尻尾を2cmほど針からはみ出させると、海中で動いて誘いになります。船宿でやり方を教えてくれます。
捌く難易度: ★★☆☆☆ (やや簡単)
身は柔らかく小型なので、慣れれば数秒で開けます。天ぷら用の「背開き」は包丁を寝かせて滑らせるだけ。数をこなすうちに必ず上達します。
スーパー換算価値
シロギスはスーパーではあまり流通せず、あっても1匹120〜200円程度。天ぷら専門店なら数匹で1,000円超。
- 平均の73匹 ≒ 約8,800〜14,600円分 (船賃6,000〜8,000円を上回る)
- よく釣る人の122匹 ≒ 約14,600〜24,400円分
- 「釣りたての白ギス天」はお店では数千円コース。家族分が一度に揃います。
3位: マルイカ (直結・直ブラ) — 初夏の超人気メニュー
マルイカ (標準名ケンサキイカ) は、初夏の相模湾・三浦半島周辺で大人気。アタリが非常に繊細で奥が深い釣りですが、船長やベテランが教えてくれる文化があり、初心者でも楽しめます。
umisenデータで見るマルイカ (2026-07-28時点・直近30日)
- 報告している船宿数: 21船宿
- 平均的な1日: 約25杯 / よく釣る人 (上位10%): 約44杯
- 直近30日の最高記録: 87杯
→ イカは「杯 (はい)」で数えます。平均25杯でも、1杯で家族2人前の刺身が作れるため満足度は抜群です。
なぜ初心者向きなのか
- 教えてもらいやすい — 難しい釣りゆえ、周囲がコツを共有してくれる雰囲気がある。
- チャンスタイムがある — 群れに当たると「入れ乗り (下ろすたびに乗る=釣れる)」の連続でカゴが満タンに。
おすすめ港 (umisen調べ)
三浦半島の相模湾側に集中しています。
仕掛けの仕組み (図解)

仕掛けの構成 (上の図の番号順)
- ① 幹糸 (みきいと) — 透明な細い糸 (フロロカーボン4号前後)。スッテをぶら下げる中心の糸
- ② スッテ (5〜6個) — イカ用の擬似エサ針。長さ40〜60mmの砲弾型で、本体は布巻きのカラフルな色 (ピンク・オレンジ・ブラウン・グリーン・夜光ホワイトなど)。下部に「カンナ」と呼ばれる傘状の小さな針が放射状に付く
- ③ オモリ (30〜60号) — 仕掛けの一番下に付ける。鉛の円筒形。水深と潮の速さによって号数を選ぶ (船宿が指示)
2方式の違い
- 直結 (ちょっけつ) — スッテを幹糸に「直接」結ぶ方式。スッテが縦一列にぴったり並ぶ。感度が高くアタリを取りやすいが、巻き上げ中に糸を緩めるとイカが外れやすい (要テンション管理)
- 直ブラ (ちょくぶら) — 幹糸から数センチの短い「枝」を出し、その先にスッテを吊るす方式。スッテに少し遊びがあるので、多少糸を緩めてもイカが外れにくい。初心者はこちらがおすすめ
初心者がよくつまずくポイント
Q. スッテって何?普通の針と違うの?
スッテはイカ専用の擬似エサ針です。エビや小魚に似せたカラフルな本体に、傘状の小さな針 (カンナ) が付いています。エサは付けず、海中で動かしてイカを誘い、足が触れた瞬間にカンナに引っ掛けて釣ります。
Q. 直結と直ブラ、どっちを選べばいい?
初心者はまず「直ブラ」から。糸のテンション管理がシビアな直結より、ミスが許容される直ブラのほうがバラシ (釣れたイカを途中で落とすこと) が少なく、最初の1杯までが早く来ます。慣れたら直結に挑戦すると釣果が伸びます。
捌く難易度: ★★☆☆☆ (やや簡単・コツあり)
胴から内臓を抜き、軟骨を取り、皮をむくだけ。包丁いらずで手で大半が処理可能。慣れれば1杯1分。ゲソ (足) も食べられるので捨てる部分がほぼありません。
スーパー換算価値
ケンサキイカ (マルイカ) はスーパーで1杯300〜500円、刺身パックなら1杯換算でさらに高め。
- 平均の25杯 ≒ 約7,500〜12,500円分 (船賃9,000〜12,000円に匹敵)
- よく釣る人の44杯 ≒ 約13,200〜22,000円分
- 鮮度が命のイカは釣りたての透明な刺身が別格。市場価値以上の体験です。
4位: タチウオ (天秤テンビン) — 真夏〜秋の銀の宝石
刀のように細長く銀色に輝く魚体から「銀の宝石」とも。アタリが明確で釣り味 (魚とのやり取りの楽しさ) が抜群です。
umisenデータで見るタチウオ (2026-07-28時点・直近30日)
- 報告している船宿数: 48船宿 (※盛期は7〜11月。端境期は少なめ)
- 平均的な1日: 約28匹 / よく釣る人 (上位10%): 約45匹
- 直近30日の最高記録: 139匹
→ タチウオは盛期 (9〜10月) に入ると船宿数・釣果ともに跳ね上がります。秋の本番に向けて覚えておきたいメニューです。
なぜ初心者向きなのか
- タナを船長が指示 — 泳ぐ層がよく変わりますが、船長が「○○m」と放送するのでその通りに合わせるだけ。
- アタリが分かりやすい — 「ガツン」と竿先に明確に出る。
- 下処理が簡単 — ウロコがほぼ無く、骨も中央の一本だけ。
おすすめ港 (umisen調べ)
東京湾の港が中心。盛期には羽田・久里浜も一斉に動き出します。
仕掛けの仕組み (図解)

仕掛けの構成 (上の図の番号順)
- ① 竿先 — 釣り竿の先端
- ② 道糸 — リールから出る糸 (PE 2〜3号)
- ③ 弓型天秤+オモリ (60〜80号) — 弓のようにゆるくカーブした金属棒。フッキング時にしなって針掛かりを助ける。下端に細長い円筒形のオモリ
- ④ ハリス (フロロ7号 / 約2m) — タチウオの鋭い歯に切られないよう太めのフロロカーボン
- ⑤ タチウオ針 (1〜2/0サイズ × 1本) — 大きめの1本針
- ⑥ サバの切り身 (エサ) — 細長い銀色の短冊 (長さ7〜8cm × 幅1cm) を「縫い刺し」にする。船長が綺麗に切ってくれることが多い。水中でクルクル回らないよう「縦に真っ直ぐ」刺すのがコツ
「誘い (さそい)」で竿をゆっくり上下させてエサを動かし、タチウオに食わせます。鋭い歯を持つので、釣れた魚の扱いは船宿のフィッシュグリップ (魚挟み) を使うと安全です。
初心者がよくつまずくポイント
Q. 「縫い刺し」って何?
切り身を針で3〜4回貫通させる刺し方です。細長い切り身の上端から針を入れ、波縫いするように下端まで通します。これによりエサが水中で回転せず、自然に泳ぐように見え、タチウオが食いやすくなります。
Q. タナってどう取るの?
タチウオは泳ぐ層がよく変わる魚です。船長が「水深○○m」「底から○m上」と無線やマイクで指示するので、その通りにリールでカウントを合わせます。難しいテクニックは不要で、船長の指示に従うだけで釣れます。
捌く難易度: ★★☆☆☆ (やや簡単・歯に注意)
ウロコ取り不要、内臓も少なく、3枚おろしも素直。ただし歯が鋭いので扱いは慎重に。長い魚体は半分に切ってから処理すると安全です。
スーパー換算価値
タチウオはスーパーで1切れ200〜350円、1匹分なら600〜1,200円。
- 平均の28匹 ≒ 約16,800〜33,600円分
- よく釣る人の45匹 ≒ 約27,000〜54,000円分
- 1mクラス (ドラゴン) は専門店で1匹数千円。1匹で食卓1食、5匹で1週間楽しめます。
5位: コマセマダイ (ビシマダイ) — 関東のフラッグシップ
コマセ (撒きエサ) でマダイを寄せて釣る、関東船釣りを象徴する看板メニュー。数は多くありませんが、40〜70cm級の大物ロマンがあります。
umisenデータで見るコマセマダイ (2026-07-28時点・直近30日)
- 報告している船宿数: 38船宿
- 平均的な1日: 約8匹 / よく釣る人 (上位10%): 約21匹
- 直近30日の最高記録: 76匹 (好調日の上位船)
→ 平均8匹は一見少なく見えますが、1匹が40cm超の高級マダイ。数より価値で楽しむメニューです。38船宿が扱う=それだけ関東の定番という証拠でもあります。
初心者にも勧める理由
- 工夫が楽しめる — ハリス (針につながる糸) が8〜12mと長く、エサの動かし方に個性が出る奥深い釣り。
- マナーとタナ取りが学べる — ベテランが多く乗るため、コマセのまき方や所作が自然と身につく。
おすすめ港 (umisen調べ)
「松輪サバ」で有名な松輪、関東随一の激戦区・大原などが上位です。
仕掛けの仕組み (図解)

仕掛けの構成 (上の図の番号順)
- ① 竿先 — マダイ専用竿の先端 (調子は胴〜先調子)
- ② 道糸 — リールから出る糸 (PE 3〜4号)
- ③ 片天秤 (腕長35〜45cm) — LTアジより少し大きめのL字型金具
- ④ ビシ (プラビシ or ステン缶 / 60〜80号) — 内部に「オキアミ」を詰める大型のコマセカゴ。海中で振り出してマダイを寄せる
- ⑤ クッションゴム (2mm × 1m) — ★LTアジのものより明らかに太く長い★。大型マダイの強烈な引きを吸収する役割
- ⑥ ロングハリス (フロロ3〜4号 / 6〜10m) — ★この釣りの肝★。ビシからエサ付き針までを大きく離すことで、警戒心の強いマダイにビシを気付かせず、コマセの煙幕の中にエサだけを自然に漂わせる
- ⑦ 針1本 (マダイ針 中サイズ) — ハリスの先端に1本だけ
- ⑧ オキアミ (エサ) — 小さなエビ似の動物プランクトン (ピンク色 / 2〜3cm)。1〜2匹を針にまっすぐ刺す。寄せエサ (ビシの中身) と同じものを針にも刺す
初心者がよくつまずくポイント
Q. なぜハリスが6〜10mもあるの?
マダイはとても警戒心の強い魚で、コマセを入れる「ビシ (カゴ)」がエサの近くにあると食ってきません。長いハリスでビシとエサを大きく離すことで、コマセの煙幕の中に「自然に漂うエサ」だけを見せることができます。これがコマセマダイ釣り最大の特徴です。
Q. 長いハリスはどう扱う?絡まない?
投入時は船べりにハリスを順序よく置いてから、ビシ→ハリス→針の順に静かに落とします。船宿の船長が必ず教えてくれるので、最初は声をかけて見てもらいましょう。完成仕掛けが船宿で買えるので、自分で結ぶ必要はありません。
捌く難易度: ★★★☆☆ (中級・大型は要慣れ)
ウロコが硬く飛び散りやすいので、ウロコ取りはポリ袋の中か水中で行うのがコツ。骨も太いので3枚おろしは少し力が要りますが、1匹を丁寧に捌く達成感は格別。鯛飯・潮汁・刺身と一尾を余さず楽しめます。
スーパー換算価値
天然マダイはスーパー・魚屋で40cm級1匹2,000〜4,000円、50cm級なら5,000円超も。
- 平均の8匹 (40cm級) ≒ 約16,000〜32,000円分 (船賃10,000〜14,000円に匹敵)
- よく釣る人の21匹 ≒ 約42,000〜84,000円分
- 養殖ではない天然・釣りたての真鯛は、市場では手に入らない価値があります。
調理例ギャラリー — 釣った魚はこう食べる
「釣る」の先にある「食べる」も船釣りの大きな楽しみ。代表的な調理例を写真で紹介します。





メニュー選びのステップアップ早見表
下に行くほど難しくなりますが、得られる達成感も大きくなります。焦らず1段ずつ登りましょう。
| ステップ | メニュー | 捌く難易度 | 身につくスキル |
|---|---|---|---|
| STEP 1 | LTアジ | ★☆☆☆☆ | 底取り・タナ合わせの基本 |
| STEP 2 | シロギス | ★★☆☆☆ | 天秤仕掛け・アタリの取り方 |
| STEP 3 | マルイカ | ★★☆☆☆ | 直結・直ブラの誘い、テンション管理 |
| STEP 4 | タチウオ | ★★☆☆☆ | 縫い刺し、船長指示のタナ取り |
| STEP 5 | コマセマダイ | ★★★☆☆ | ロングハリスのコマセワーク、大物の取り込み |
よくある質問 (FAQ)
Q. 「よく釣る人の釣果」はどう算出していますか?
umisenが収集した各船宿の釣果報告のうち、1日あたりの釣果が上位10%に入る水準を「よく釣る人」としています (2026-07-28時点・直近30日)。つまり10人に1人が届く現実的な好成績の目安です。最高記録は同期間の船宿報告ベースの最大値です。
Q. 道具を持っていなくても船釣りはできますか?
できます。ほとんどの船宿が竿・リール・仕掛けのレンタルや販売を行っています。予約時に「レンタル希望」と伝えれば手ぶらで参加可能。LTアジならレンタル料込みの船宿も多くあります。
Q. いちばん最初に選ぶべきメニューは?
LTアジが王道です。通年狙え、港から近く揺れが小さく、umisenデータでも78船宿が報告する最も釣れているメニュー。平均56匹という釣果も成功体験に最適です。
Q. 釣った魚を捌くのが不安です。
★1つのLTアジから始めるのがおすすめです。ゼイゴと頭・内臓を落とすだけで、三枚おろしも小型なら数十秒。魚を捌く練習として最適で、回を重ねるごとに上達します。
Q. 船酔いが心配です。どのメニューが安心ですか?
港から近い浅場で釣るLTアジとシロギスが、揺れが最小で安心です。予約時に「初めてで船酔いが心配」と伝えると配慮してくれる船宿がほとんどです。詳しくは船酔い完全攻略をご覧ください。
まとめ — 初心者の最適スタート
「初船釣り → LTアジ」が王道です。umisenの実データ (2026-07-28) でも、78船宿が報告・平均56匹という関東トップクラスの釣れ具合。釣れて、楽しくて、美味しく、しかも捌きやすい。慣れてきたら シロギス → マルイカ → タチウオ → コマセマダイ とステップアップしましょう。
- まず1回目: LTアジで「底取り」と「タナ合わせ」、そして魚捌きの基本を覚える
- 夏の朝便: シロギスで数釣りと天秤仕掛けに慣れる
- 奥深さを味わう: マルイカ・タチウオで誘いの技術を磨く
- ロマンを追う: コマセマダイで関東船釣りの王道と大物を体感する
仕掛けはどれも船宿でレンタル・購入できます。不安があれば予約電話で「初めてです」と伝えてみてください。多くの船宿が初心者を快く迎えてくれます。
次回は 当日の流れと服装 や 船酔い対策 も合わせてどうぞ。
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本記事の釣果数・船宿数・おすすめ港は、umisenが関東85港・644船宿の釣果情報を収集・集計したデータベースに基づきます (umisen調べ / 2026-07-28時点・直近30日間)。釣果は天候・潮・時期により変動します。